なぜ”家”という字には”ブタ”がいるのだろうか?

”家”

という漢字をご存じだろうか?

知っていて当たり前だろう。小学校の2年生で習う字であり、日常生活でも頻繁に目にする漢字だからである。

疑問に思ったことはないだろうか?

”という字は”ウ冠”に”豕(いのこ)”というブタを意味する語句で作られている。

ウ冠というのは、宿や客など家の屋根を表していると習った気がするな…。昔の人はブタと一緒に暮らしていたのか?つまり家とは豚小屋のこと??」と想像を広げてしまうのも無理はない。

今回は教材研究がてら”家”という字になぜ”ブタ”がいるのかを調べていきたい。

ウ冠について

ウ冠とは何なのか?調べるために『角川 新字源 改定新版』を使っていきたいと思う。

なりたち・・・象形。家屋の屋根の形にかたどり、家屋の意を表す。

意味・・・・・いえ。四方に深く屋根を垂れた家。

なるほど!やはり私の記憶は正しく、ウ冠は屋根の形を表しており、家を表しているのである。

すると、より「豚小屋説」は正しいということを証明してしまうのではないか?

実は、豕(いのこ)はブタ以外の意味もあるのではないか?

そう思い、豕(いのこ)についても調べてみることとした。

豕(いのこ)について

豕の読みは複数あり、いのこ、ぶた、いのこへん

う~ん、これを見る限りだとブタという以外の意味はなさそうである。

あきらめずに成り立ちと意味を調べてみると・・・

なりたち・・・象形。いのししの形に似たかたどり、いのしし、また、ぶたの意を表す。

意味・・・・・いのこ。い。いのしし。また、ぶた。ぶた類の総称。

もう「豚小屋説」は立証でよろしいのではないか!?と思うが、まだ家については調べていない。やはり「豚小屋」が正しいのだろうか?

その前に豕について調べていたら面白い字があったので紹介したい。

豕が偏とつくり、両方にある。
読めるだろうか?ヒン・カンと読むらしい。

意味についてであるが、

二頭の豚

うむ、そのままである。

頑固である。また、おろかである

教えてくれ!!どうしてブタが二匹いると頑固であろうかのであるか?養豚場をやっている方ならわかるのだろうか?

疑問は尽きないもののについて調べていく。

家について

ドキドキしながらページを見るとそこには、

ウ(ウ冠)と豕からなる。

ええ!?ということは豚小屋説は立証なるか!?と思った矢先、目をやると

いけにえをささげて祖先神を祭る[たまや]の意を表した。ひいて、「いえ」の意に用いる。

とある。

つまり、家は豚小屋ではなかったのである[たまや]の意味はわからないが、現時点では儀式をする祭殿?などの場でブタをいけにえにささげていたためだったということがわかる。

他の文献を見てみると

「家」が住居のうちでもっとも神聖な場所を表す意味する漢字として頻繁に使われている。そこでは王や貴族が先祖の位牌を鄭重にまつり、それに犠牲の動物や酒を供えて、敬虔な祈りがささげられた。(阿辻哲次『部首のはなし』より)

とある。

ここで新事実が判明したが、[たまや]を変換すると「霊屋」と出てくるのである。ほかの文献を調べた意味・・・

(※ひらがなで「たまや」と調べると花火の掛け声についてしか出てこなかった)

ちなみにどうして、家が霊屋から住む場所になったのかというと、位牌を安置した廟を中心に家族が暮らすようになったからと文献に記載されていた。

日本にも家の中に仏壇があることもあるので、そういった感覚なのだろう。

まとめ

なぜ”家”という字には”ブタ”がいるのだろうか?

この問いの答えに対しては

確かに屋根の下(ウ冠)にブタ(豕)がいるので間違いない。ただし、豚小屋というわけでなく、生贄のためにそなえていたブタであり、家という字はもともと廟(霊を祭る場所)のことを意味していたんだよ。

と答えればよいのである。

この問題はちょっと漢字に詳しい小学生2年生以上であれば出せる問題なので、これを読んでくれているもの好きな貴方もぜひ出題してほしい限りである。

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