教員採用試験の生徒指導についてまとめてみましたの後編です!
一番最後には、答える際のポイントをまとめていますので最後まで見ていただければと思います。
前編を見ていない方はこちらをクリック!!
大学時代の教採対策で実際に面接で聞かれた質問を載せて、それに対する私の回答と解説をしていきたいと思います!
回答についてですが面接で話すような言葉ではなく、基本的な文のみを載せていくのでご了承ください。
文で書いてしまうと実際に面接で話す際に言葉につまることが多かったので、キーワードでノートにメモをしていくことをおススメします!
また、面接では聞かれたことのみで答えるようにしていたので、回答は短めです。ただし、詳しく聞かれた際には答えられるようにしてくださいね。
目次
- 1 どうしても一人ひとりでコミュニケーションの量という面で差が出ると思うが、どう考えるか。
- 2 子どもが暴言をはいたときどうするか。
- 3 児童とかかわるときに大切にすることは?
- 4 子どもにとって居心地の良いクラスはどんなクラスか。それをどうやって実現するか。
- 5 スマホのトラブルなどどう対応するか。
- 6 「親しき中にも礼儀あり」という言葉がありますが、教員と子どもの関係をどうあるべきだと思いますか。
- 7 初めて教壇に立つとき何というか。
- 8 ら抜き言葉についてどう対応するか。
- 9 給食指導で重視することは何か。
- 10 食物アレルギーの対応はどのように行うか。
- 11 夜の12時に子どもから電話。どう対応するか。
- 12 終わりに
どうしても一人ひとりでコミュニケーションの量という面で差が出ると思うが、どう考えるか。
量が違うということを考慮してあまり関わっていないという子には積極的にコミュニケーションをとるようにする。
一日一回は会話するというのを目安にする。
実際の学級経営においてもかかわりが少ない子に対してどう関わっていくのかというのは重要な点だと考えます。
なので、私は一日に一回は一言でいいので会話する機会を作るよう心掛けています。
子どもが暴言をはいたときどうするか。
まずはその子に対して注意。
個別で呼んで事情について確認する。
トラブルがあるのを確認したら相手側も読んで解決に向けて対応。
これはトラブル対応について問われていますね。
教員がいる目の前で暴言を言っていた場合にはすぐに注意をするようにします。注意をしないと暴言を許すことにつながってしまいます。ダメなことはダメと指導します。
そして、個別に事情を尋ねるようにします。大体の場合は誰かと揉めて言ってしまったり、煽られたりすることが多いので加害した方だけが悪いと決めつけるのは悪手です!
トラブルの対応法としては
①お互いの事情の聞き取り。
②どうしたいのか解決のイメージをもたせる。
③関係者を呼び、お互いの言い分を伝える。
④解決できたのか本人に確認。
⑤内容によっては保護者に電話。
ここで大事なのは、教員が一方的に言うのではなく、解決の手助けをしていくという姿勢を見せることです。
教員が解決してしまうと不満が残ることにもなりますし、いつまで経っても自分たちで解決できなくなってしまいます。
なので、教員は調整役として寄り添うのが適切かなと思います。
児童とかかわるときに大切にすることは?
相手を尊重すること。
何かあれば謝るし、間違いを認められるようにする。
私が意識していることですね!
特に意識しているのは、大人に対して見せていないような態度や発言はしないということです!!
そして間違いがあったときには、謝るようにしていました。
当たり前ですが、謝れない人は信頼できないですからね。
これも自分なりに説明できれば間違いはないのでなぜそう思うのか説明できるようにしてくださいね!
子どもにとって居心地の良いクラスはどんなクラスか。それをどうやって実現するか。
自分の居場所があるクラス。
お互いが認めあえるようにする。授業内でかかわりを増やしていく。
係活動や当番活動などを通じて役割と責任をもたせるようにしてクラスでの自己存在感がもてるようにする。
これは私の意見なので、学校生活を送っていく上でどんなクラスが居心地がよかったのか自分なりに思い出してみるといいですよ!
私は、居場所をキーワードに考えています。居場所を作るにはクラスでの役割があるのが大切だなと思うので役割を与えるように意識しています。
バイトや職場、部活やサークルでもそうだったと思いますが入ってすぐだと自分の居場所がないですよね。
自分の居場所づくりや存在感をアピールするために何かをすることは大切だし、役割を通じて仲良くなることって多いですよね!
スマホのトラブルなどどう対応するか。
一人だけで対応しない。管理職や学年主任とも相談。
積極的な生徒指導も心掛け未然に防ぐようにする。
家庭のことでもあるので保護者にも協力を仰ぐ。
正直言うと、
「保護者が持たせたんだから保護者同士で責任をとってくれよ・・・!」
って、思いますよね!!
けど対応しないといけないのがスマホトラブルです…。
基本的には自分一人で対応せず、管理職に報告して対応するようにしましょう!管理職に相談することで自分の責任ではなくなるし、組織で対応できます。
管理職は基本的に同様のトラブルをすでに経験しているのでどのように対応すればよいかわかっています!
ただ、面接で問われた際には、情報リテラシーについて指導するなど積極的な生徒指導についても伝えるようにした方がよいと思います。
あと気を付けてほしいこととしては、写真などを消すように指示すると証拠隠滅になります!!
裁判沙汰になった際に間違いなく被害者側の保護者と揉めますし、罪に問われます!
画像を消してほしいとなったら、管理職は嫌がりますが、警察や弁護士を入れた方がよいですね!
「親しき中にも礼儀あり」という言葉がありますが、教員と子どもの関係をどうあるべきだと思いますか。
身近な大人として親しみをもち、尊敬や見本となるような存在。
実はこれが結構難しいです!!
優しくしすぎると「お兄さん先生」になってしまうし、かといって厳しくしすぎると子どもたちはついてきてくれなくなります。
中村健一先生の『ブラック学級づくり』にもあるのですが、
片手にユーモア、片手に鞭を
→きちんと叱れない教師は嫌われる。学級には秩序が欲しいし、自分も守ってほしいはずだから。
厳しいだけのリーダーにはそっぽを向いてしまうから、楽しさの保証も忘れない。
はじめを締めて、後を緩める
→厳しさを先に持ってくる。厳しいところや許さないところを先に見せる。
先に緩めて自由にさせてから厳しくすると裏切られた気分になってしまう。
などを意識するといいかもしれません。詳しくしりたい方はこちらから↓
初めて教壇に立つとき何というか。
自己紹介。どんな学級にしたいか。学級でのルール。
私が普段の学級開きでやることですね!
パワーポイントを使って映像で紹介すると子どものインパクトにも残りますし、自己紹介がてらクイズを出すと子どもたちは食いついてきます!
例えば「出身地はどこでしょう?①東京 ②沖縄 ③北海道 ④大阪」「やっていたスポーツは?①野球 ②サッカー ③バスケ ④テニス」みたいな感じでやると盛り上がりますよ!
また、続けて子どもの興味を引き付けたところで、どんなクラスにしたいのか、そのためにクラスで守ってほしいルールなどについて話します。
パワポにすれば印刷も簡単ですぐに掲示することができます!
大事なのは、子どもの印象に残ることです!
「この先生、なんか面白そうだな!」と思わせてしまえば勝ちと言ってよいでしょう!
ら抜き言葉についてどう対応するか。
ら抜き言葉自体は言葉の変化と捉える。(実際に国語研究所の方が言っている)
ただ、不快に思う人もいるのでそのことについては指導。
本当にこんなことが聞かれたのですか?信じられないのですが・・・
まあ、「ら抜き言葉」は悪いことではないですし、実際に使っている方も多いと思います。「来れる」や「食べれる」と話すことで尊敬の意味が外れ、可能の意味だと分かります。大学の授業の中でもこの質問があって、国語研究所の方が「言葉は変化するものなのでわざわざ指摘するのではないです。」とおっしゃっていたのが印象に残っています。
ただ、面接官的にはそういうことを聞いているわけでなく、子どもへどう対応するのかを知りたいわけなので、「不快に思う人もいるので正しい言葉遣いを使うといいし、丁寧な言葉遣いの方が印象がよくなるよ」と子どもに指導すると伝えますかね。
給食指導で重視することは何か。
食べ物を大切にすること。
食事のルールやマナー。
これは表向きの回答です。
給食指導はやり方が確立していないと荒れやすいところではあるので、全5回でやり方を説明した記事があるのでよく知りたい方はこちらをご覧ください。
食物アレルギーの対応はどのように行うか。
どの子がどのアレルギーをもっているのか把握。
各校にマニュアルがあると思うのでそのマニュアル通りに対応。
(皿の色が違う。目視で確認。一番最初に配膳と片付け。おかわりや給食当番はさせない。食べるときは教員と一緒に。)
この通りですね。実際に勤務して担任を持てばわかりますが、四月の最初にアレルギー児童の把握やエピペンを打つ訓練をすると思います。(エピペンとはアナフィラキシーがあらわれたときに症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための注射のこと)
これも細かい点は自治体や学校によって異なるので注意してください!
夜の12時に子どもから電話。どう対応するか。
12時に電話するのだから、切羽詰まっている可能性。
要件を聞く。
大事な話は今度から電話ではなく実際に会って話したいと伝える。
子どもに電話番号を教えているのが大問題ですね・・・。
まあ、私が受験するぐらいまでがギリギリ許されていたのだと思いますが…。
ただ、このパターンで学校に電話がかかってきたケースもあります。
実際にあった事例として訓練を行ったことがあります。
ポイントとして
①電話を切らないようにしてつなげる。TALKの原則を意識。
②管理職にSOSのサインを出す。
③子どもの安全を確保するようにする。家庭訪問や保護者に電話など。
なので、職員室にかかってきたときにどう対応するのかは面接で聞かれる可能性はあるので想定しておくといいかもしれませんね!
終わりに
以上、教員採用試験の生徒指導についてまとめてみました。
実際に面接で聞かれた質問と回答をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
教員採用試験は、教育理念や教育実践についてしっかりと考えておくことが大切です。
また、自分の経験や考えを具体的に伝えることも重要です。
この記事が、教員採用試験に向けて頑張っている皆さんの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
もし、この記事が役に立ったと思ったら、コメントやシェアをしていただけると嬉しいです。
次回の記事では、生徒指導についてラストとなります!
お楽しみに!
また、教員採用試験に関する他の記事もありますので、ぜひご覧ください。
前編を見ていない方はこちらをクリック!!
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