【教員採用試験対策】生徒指導について①

教員採用試験の生徒指導についてまとめてみました!

面接だけでなく、実際に学校で働く中では起こり得ることなので面接対策で終わらせずに自分としてどう対応していくのか考えていただければよいかなと思います。

今回は質問が多かったので三つに分けたいと思います!

大学時代の教採対策で実際に面接で聞かれた質問を載せて、それに対する私の回答と解説をしていきたいと思います!

回答についてですが面接で話すような言葉ではなく、基本的な文のみを載せていくのでご了承ください。

文で書いてしまうと実際に面接で話す際に言葉につまることが多かったので、キーワードでノートにメモをしていくことをおススメします!

また、面接では聞かれたことのみで答えるようにしていたので、回答は短めです。ただし、詳しく聞かれた際には答えられるようにしてくださいね。

授業中寝ている子にどのように対応するか。

体調が悪いかどうかの確認

それ以外なら前向きな言葉で励ます

また、授業内で立ったり、話したりと活動する場面を作る。

生徒指導の基本として頭ごなしに怒らないようにすることを心掛けましょう!

面接で聞かれた際には、最初に「相手の事情を聴くようにする」と回答するようにしましょう。そうした方が回答している間に考える時間も確保できるのでお得です!

実際にいますが、基本的には夜更かしや寝付けなかったことが原因のことが多いです。

また、体調不良の児童のパターンもあるので、私は一応体温計で熱を計るようにしています。

宿題をいつもやってこない子への対応。

子どもから理由を聞く

既習事項が理解できていない可能性を考慮。

宿題の量や内容を変更

保護者と協力する。

これも最初は話を聞くようにします。正直言っていつもやってこない子に対して怒っても変わることはほとんどありません

今まで対応した中でのパターンですと、学習障害(診断を受けていない場合もあり)のためにできないケースや家での取り組みが難しいケース(家庭環境や学習習慣が身に付けていない)が多いです。

学習障害のケースでは、計算ドリルや漢字ノートの量を半分にするなど対応しました。ほかの子から「ずるい!」という声が上がれば、その子に対して「○○さんに合う量にしているんだ。□□さんも難しいならおうちの人と相談してそうするけどどうする?」と伝えます。誰でもこの対応はできるというスタンスをもつことが大事です。

家での取り組みが難しいケースが一番大変です…。連絡帳に書いても見てくれない…。やるように強く言ってもやってくれない…。というように…!

あまり怒っても雰囲気が悪くなるので、やってきた子が得をするような仕組みを作っています。例えば、授業の空いた時間に宿題が全て終わっている子に対してkahoot!(クイズアプリ)をやらせるようにします。宿題が終わっていない子はその時間に取り組ませます

これを続けていくと宿題をやることに対してのメリットが生まれて、やらない子もやってくることが増えました。(宿題は自分のためにやるものですがね…)

ある程度時間が経つとやってこない児童がわかるので、その児童に対しては毎回声掛けをするようにして「見ているぞ」とアピールするようにしています。

「そうじをやりたくない」と反抗的な子に対しての対応。

なぜやりたくないのか理由を尋ねる

掃除をする習慣は生きていくことで重要と自分の経験を伝える。(特に失敗したこと)

みんなが掃除をしなくなったらどうなるのか考えさせる

こういう児童の場合は、変に賢いケースが多いです。言い負かしてもやらないので諭すようにしたり、失敗談を話したりしましょう。

掃除をしなくて引っ越しに間に合わなくなりそうなこと。生き物や小さい子どもがいると毎日掃除する必要があるなどを伝えたりしています。

そのための訓練にもなるし、きれいな環境で過ごしたいよねと必要性を訴えます

また、掃除をしていたらほめてあげてくださいね!

「勉強しているのに成績が伸びない」と相談されたらどう対応するか。

勉強していることをほめる

どのように勉強しているのかを尋ねる。(ノートなどがあれば見せてもらう。)

復習や丸付けに同じぐらい時間をかけるよう伝える。

中学校や高校向けの質問かと思います。

子どもの勉強の仕方を見ると基本的にやりっぱなしになっていることがとても多いので、復習と丸付けに時間をかけさせるのがよいかと思います。(これについては教員としてというよりかは塾や家庭教師でバイトしていた時に実感しました。)

なぜ、間違えたのかを考えさせて自分の力で解き直します。難しいようなら教えながらでもいいかもしれません。そのあと、回答を見ずに自分一人で解けるようになるまでやるよう伝えます。

今流行りのけテぶれのやり方を伝えるのでいいかもしれません。

きまりを守らない子に「どうしてきまりを守らないといけないのか」と聞かれたらどうするか?

逆質問になるがどうしてそのように考えるのかを尋ねる。

ルールがない状態を考える。万人の万人に対する闘争。自分も相手も守られなくなる。

そういった状態になるのは、嫌だというIメッセージをする。

また、きまりがどのようにできていったのか歴史を調べてみると面白いと伝える。(ハンムラビ法典などを例に)

まずこれも相手の言い分を聞きます。話を聞くと共感する部分はあると思うので、そこについては同意してあげましょう

面接においては、子どもの話を聞くこと & ある程度納得のいく説明 この二つが言えればいいと思います。

ただ、社会生活をしていく上でルールを守ることは重要なことなので、指導するようにはしましょう!

その子に学校にルールがない状態を考えさせます。説明の際にはその子がルールで得をしている部分についてで考えます。

給食をよく食べる子ならお代わりが早い者勝ちでいいのか、遊びが好きな子なら遊びのルールは守らないとどうなるのかなどです。

そして、「もし、ルールを守らないことで、○○さんが嫌な目にあったり、逆に誰かに嫌な思いをさせたりするは、先生は辛い気持ちになるな。」とIメッセージで伝えるようにします。

また、その子が賢いようなら「法律っていつごろできたと思う?『目には目を、歯には歯を』って言葉はすごい昔の法律のハンムラビ法典っていうのからできたんだけど調べてみるとおもしろいかもよ」と興味を広げる言葉がけをしてもいいかもしれません。

自分に自信がない子に対してどう指導していくか。

その子をほめてあげるような機会を多く作る

活躍する機会を作る。

スモールステップでできることを増やす。

自身のない子は認めてもらえる機会を増やすことが大事だと考えています。

なので、掃除や給食当番など日頃の活動でほめてあげられるポイントを見つけるといいかと思います。また、そのことをカードにかいて紹介したり、連絡帳に書いたりすると効果的です。

また、意図的に手伝いを頼むなどして活躍の機会を作ることで認められるチャンスを作ってあげるようにします。

具体的にどうするのか聞かれたら上記の中から選んで答えるので良いかと思います。

授業にやる気のない子に対してどう対応するか。

どうしてやろうとしないのか尋ねる。

授業を工夫、主体的に参加できるようにする。

前向きな声かけ。

こういう子はクラスに一人はいます…!対応は難しいですが…。

低学年だとかまってちゃんなケースも多いので、「ちょっとやってみようよ!」「○○さんならがんばれると思うな~。」など前向きな声掛けをすると取り組むケースが多いです。

そして、取り組むことができたらまたほめてあげるようにしましょう!

また、すべての授業で工夫するのは難しいですが、できることはやるようにするといいです。面接で具体的にどうするのかと問われた際には、導入を工夫して興味を引くようにしたり、授業で友達と話したりなど一方的な授業にならないよう工夫をすると答えます。

集団行動が苦手な子への対応。

どういったところが苦手と感じるのか傾聴する。

共感しつつも大切さは伝えていく。自分の経験を踏まえて。

保護者に了承を得た上で特別な対応をする。

基本的には 子どもの話を聞くこと&ある程度納得のいく説明 ができればよいかと思います。

今回のケースでは、不登校の恐れもあるようなケースなので、付け加えて、特別な対応についても視野に入れてよいのかなと思います。

特別な対応、つまり、合理的配慮をする際には、訴えをしている子や保護者がどのような対応を望んでいるのかを確認しましょう。

その上で学校内で可能なのかを管理職や関係職員に相談したのちに返答するようにします。

合理的配慮はしなくてはいけないことなのですが、できないこともあるので(例えば別室がないなど)、確認してから返事することを心掛けてください。

授業中、教室内がうるさい時どうするか。

何が原因なのかを確認して原因の解決に向けた動き

静かにしていることの価値付けをしていく。

正直に言うと普通に注意をしますね笑

ただ、面接だとそれだとダメなので原因追及と答えています。

うるさくなっている原因としては、学習規律に問題があるのかなと思うので、場当たり的な対応はあまりよくないかなと思います。消極的な生徒指導ですね。

日頃から話を聞く時の価値付けやうるさくしている人がいたときには話さない、注意をするなど積極的な生徒指導がとても大切になってきます。

理科のベテランの先生はとても厳しく怖い先生。子どもから「理科がつまらない。おもしろくない」と不満を聞いた時どうするか。

子どもからの話を聞く

話を聞きつつも、その先生のよい姿は伝えていく

ただの不満でなくその先生に問題があるようなら管理職に相談する。

このケースは小学生だと高学年でたまにあります。

大事なのは、話を聞きつつも同僚である理科の先生をフォローしてあげる姿勢かと思います。

一緒に働くことを考えると、子どもの言うことに同意して学校や同僚を非難するような方は嫌ですからね。

ただし、話を聞いていてみると、明らかにその先生にも問題があるのではないかと疑うケースもあります。(※子どもの言葉を鵜呑みにしすぎない

そのような場合には、直接言うと角が立つので、こっそり管理職に相談してみるのがよいかと思います。面接には、管理職もいるので管理職としても報連相ができる方が安心ですからね。

コミュニケーション能力を高めるためにできることは何か。

授業内で話し合い活動協同学習を取り入れる。

学級で決めるときには話し合いで決められるようにする。

基本的に子どもの能力を高めたいという時には、授業で何をするのかを考えればよいかと思います。

コミュニケーション能力なので基本的には話し合いを取り入れるようにすることかなと思います。

話し合いについては子どもに任せっきりにするのではなく話し方の話型を作る、話し合いのテーマを作る、良い話し方の例示や良いグループの紹介をするなどの方法があります。具体的にどうするか聞かれた際の参考にしてみてください!

あとは学級会で話す機会を設けたり、お楽しみ会で自分たちで準備したり調整したりなどする機会を作るなどが一般的かと思います。

また、面接官に受けのよさそうな回答としては、朝の会に一分間スピーチを取り入れるなどはありますが、私は毎回時間をとられるのが嫌なのと、スピーチは人前で話す能力なのでコミュニケーション力とは別だと考えているので言わないですかね。

終わりに

面接の内容を見ると意外と具体的なことを聞かれることが多くて、これだと現場を経験していないと答えるのが難しいですね!

新卒で受ける方はなるべく具体的にイメージできているのかが重要だと言われたのでどんな質問でも自分なりに答えられるようにしておきましょう!

経験のある方は、それに加えて現場でどのような手立てをしていたのか具体例を挙げながら説明できるようにしてみてください。

生徒指導の質問については近日公開しますのでそちらの方もご覧いただければと思います!

 

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【教員採用試験対策】志望理由や教育信条について

 

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