【教員採用試験】生徒指導について③

教員採用試験の生徒指導についてまとめてみましたの③です!

一番最後には、答える際のポイントをまとめていますので最後まで見ていただければと思います。

①と②を見ていない方はこちらをクリック!!

大学時代の教採対策で実際に面接で聞かれた質問を載せて、それに対する私の回答と解説をしていきたいと思います!

回答についてですが面接で話すような言葉ではなく、基本的な文のみを載せていくのでご了承ください。

文で書いてしまうと実際に面接で話す際に言葉につまることが多かったので、キーワードでノートにメモをしていくことをおススメします!

また、面接では聞かれたことのみで答えるようにしていたので、回答は短めです。ただし、詳しく聞かれた際には答えられるようにしてくださいね。

学級通信はどのようなことを書くか。また、どんなことに配慮するか。

学級での取り組み成長の様子を書く。

個人情報に注意し、「これくらいなら大丈夫」で書かない。

学校によってはルールもあるのでそのルールに従う

学級通信は学校や自治体ごとでかなりルールが違うので確認することが大事です!

私も前任校では書くことが推奨されていましたが、今の学校?自治体では、あまり書いている方はいないようです。

私も毎週書いていたときは、クラスでどんな取り組みをしていてこんな成長した姿よい面が見られたなどプラスのことを書くように意識していました。

ただし、同じ子が何度も登場しないように名簿にチェックを付けるなどして、対策するようにしていました。

また、個人情報については載せないようにしました。顔がわかるような写真フルネームなどはリスクになるので注意してください。

また、載せる際も事前に子どもに聞くようにしてリスク回避に努めました!

職員会議の直前に子どもが相談に訪れたらどう対応するか。

話す時間が少しあるようなら話を聞く。いじめ・自〇関係など重要事項ならそちらを優先

ただし、管理職や学年には話を通す

もしくは、「大事な話だと思うから今すぐに聞きたいんだけど、前から約束していた会議があるんだ。けど、君と今約束したからその約束は守るよ」といつ話すのかを伝える。

優先順位としては、

いじめ・自〇>>出張・保護者対応(自分でないと対応できないもの)>>出張・会議(自分でなくとも対応できるもの)>>相談

と考えます。

基本的に先約が優先ですが、いじめや自〇については初期対応が命なので、そちらを優先するべきです!

また、その際にはほかの先生と共有してどうしていないのか、また、代理で聞いてくれる先生もいる可能性もあるので、子どもに「ちょっと、先生はこれから絶対に行かないといけない会議があるんだけど、○○先生が対応してくれるそうなんだけど?」と提案するものよいかと思います。

児童が手首に包帯を巻いているのを発見したらどうするか。

その様子を養護教諭や主任、管理職相談する。

個別に確認する。

これについてはリストカットの可能性がありますのでそれを考慮したうえで対応してください。

みんな見ているような場で聞かないようにして、養護教諭や管理職などと相談して対応するようにしてください。

テスト用紙の端に小さく「〇にたい」と書いていた子がいたら一番初めに何をしますか。そして、二番目、三番目には何をしますか。

その日に気付いたのなら、その子に話を聞く。TALKの原則を意識。

その子を一人にしないようにしつつ、管理職に相談

その子が帰る前に保護者に電話連絡をして帰りは迎えに来てもらう

対応記録をつける。いつだれが何をしたのか。

しばらくは様子を確認。週の終わりには保護者に話を聞く

教育相談や生徒指導などの部会にその件について報告

まず、TALKの原則とは、

(1)Tell:言葉に出して心配していることを伝える。
(2)Ask:「〇にたい」という気持ちについて、率直に尋ねる。
(3)Listen:絶望的な気持ちを傾聴する。
(4)Keep safe:安全を確保する。(平成21年文部科学省「教師が知っておきたい 子どもの自殺予防」)

という自〇の危険性がある子と接するときの手順をまとめたものです。

教員として年数がある程度経てば一度や二度経験したり、対応している様子を見たりしていることでしょう。

その際に特に大事なのは「〇にたいか」を明確に尋ねることです。

その際には、コップの水に例えて、「あふれるのが〇にたい気持ち100%だとすると普段は何%ぐらいで今何%ぐらい」と尋ねるとわかりやすいです。

また、「どうして普段は何%なのに、今は何%になったの?」と分析や今後の対応の際に役立ちます。

また、〇にたいという気持ちがある場合には、保護者に電話して状況を説明するとともに、帰りには迎えに来てくれるように伝えます。

また、しばらくは気を付けて様子を見るとともに、週の終わりには状況報告をし合うようにします。

また、ほかの先生方や部会でも報告しておかないと来年その子を担当したり、授業したりする先生が接し方を間違える可能性があります。

「算数の勉強って何の意味があるの?」と子どもに聞かれたらどう答えるか。

どうしてそのように考えるのかを聞いてみる。

算数は買い物の値引きや家を買う時のローンの計算に使う。(日常生活)

図形・統計・計算・測量など。

身近なものを作るにも算数の知識を使っている。

何を使うのかはわからないものだと伝える。

いつか役立つときがくるのと学ばなくて後悔するのは決まって困ったとき

この質問は学習することの本質的な問いですし、うまく返せるかで力量がうかがえます。

そして、子どもを論破したり、言い負かしたりしても意味がありません。それをしても勉強してくれるわけではないですし、子どもとの関係は悪化してしまいます。

私が聞かれた際には、「①相手の考え」→「②自分の考え」→「③失敗談」→「④結論」のように返すようにします。

①「○○さんはどうして算数の勉強が意味ないのって思ったの?」「なるほどね、そう思うんだね。」

②「例えば、みんなの身近な服を作るのにもそうだし、サイズも書いてあるよね?あと、スーパーでどっちがお得かなと考えたり、家のローンで月にいくら払うのかなというのにも算数の計算を使っているよ。」

③「先生の友達に算数の勉強をしなかった人がいるんだけど、その人は車の整備士をやっているんだよね。その人は先輩に『この塗料1杯とあの塗料3杯を混ぜておいて』って言われてどうしたと思う?その人は、1杯と3杯を1回1回混ぜて作ったんだよね。算数ができるなら、そこで1杯が何mlだからって量ればいいんだけど、できないとこういうこともあるよね。」

④「意味がないと自分で疑うのは大事だけど、勉強して後悔することはないし、そのときはそれが役立ったと思うことも少ないんだよね。できて当たり前だから。ただ、勉強しなくて後悔することっていうのは結構あるよ。例えば、先生なら音楽をきちんとやっていなくていざ音楽の勉強をしようとしたら、音符が読めなくて困ったよね。何に使うのかまだ未来のことだし、わからないんだから何に役立てられるのだろうって前向きな気持ちで学習したらいいんじゃないかな。」

というような感じで最後には諭せるようにするといいかもしれません。

また、ほかの教科についても問われた際は返せるように自分の考えをまとめておくといいかもしれません。

児童がハサミやコンパスを持って暴れていたらどうするか。

他の児童をその場から離れるように指示ほかの教員を連れてくるように言う。

その子に話を聞きつつ、なだめる。

実際に起きたのは見たことはないですが、物を持ち出さない喧嘩などならあります。そのときには煽ってくるような子がいるので、必ず両者を離すようにしてください。

もしも教室で起きた場合には、教室外に出すようにしてください。そして、ほかの先生を呼びに来るよう指示しましょう。

そして、話を聞きつつ、時間をかけましょう。それで収まることを祈ります。

ただ、収まらない暴れそうな場合には、机を盾にして抑えるなどしましょう。

ケガをさせたら多分問題になるでしょうね…。

起こらないことを祈りましょう・・・!

児童から「変な人に声をかけられた」と報告されたらどう対応するか。

どこで、どんな場所で声をかけられたのか事情を聴く。

管理職に伝える。

保護者に連絡して警察に通報してもらう。

こういったことはたまにあります。

起きたときに警察や学校に電話してくれよ…。」と思うことがありますが、丁寧に対応しましょう。

管理職に連絡して共有します。管理職の判断で全校に知らせるかもしれません。

また、保護者に連絡して警察に電話してもらいます。

ちなみに学校から警察には電話することができません。被害者でなければ警察に電話しないと対応してもらえません

保護者も知らないことが多いので二度手間になることが多いです。

朝、学校へ来て元気のない児童がいたらどうするか。

体調不良の確認。体調が悪ければ保健室へ。

悩みや不安があるようなら相談に乗る。

いつもと違って元気のない様子が見られた場合には、気に掛ける言葉を言うようにしましょう。

ただ単に体調が悪い可能性もあるので、熱を計るようにしています。保護者が熱があるのに登校させている場合もありますしね。

体調由来ではない場合には悩みや不安を聞いてあげて対応するようにしています。

2つのグループから一緒に遊ぼうと誘われたらどうするか。

一緒に遊べないようなら、どっちと遊ぶのかをじゃんけんで決める

もう一つのグループとは遊ぶ約束をする。

両方のグループで納得できるような提案をするといいでしょう。

気分で決めてしまうと贔屓しているように感じる子がいるので自分なりの方針を決めましょう。

例えば、私はクラスの係活動で遊ぶ場合には優先するようにしています。

一緒に遊べない場合には基本的にじゃんけんをしてもう一つのグループは遊ぶ約束をしておきます。

ちなみに、遊ぶ約束は先約はできないようにしておきます。そうしないと自分でも管理できなくなりますし、休み時間ずっと遊ばなければならなくなります。

自分に対して反感をもつ子から「訳は言いたくない」と言われたらどう対応するか。

そのまま続けても悪化するので、どの先生なら話すことができるのか尋ね、事情を説明して対応してもらう。

悪化するのにそのまま続けている先生もいますね…。この質問では、教師として一番扱いにくい児童に対してどう対応できるのかを見たいのかと思います。

私なら埒が明かないのでそういうときは、別の先生を呼びましょう

すると話し始めますし、その子に心の広さを見せることができます。

まとめ

これで全三回の生徒指導の対応について終わりになります!

生徒指導のポイントをまとめていきましょう。

まず、生徒指導の基本としては、子どもの話を聞くことが最重要です!

そこからどのように対応していくのかを決定します。

次に、報連相をしっかり行うことです。いじめやクラスの問題行動などマイナスのことを相談するのは勇気がいりますよね。しかし、報告しないことでより悪化する可能性がありますし、対応を誤り教職を辞さなければならない可能性も出てきます。

ですので、必ず報告をして組織として対応できるようにしましょう!

自分のスタンスを決めておきましょう自分の考えや方針が明確でないと生徒指導についても場当たり的になってしまいます。

あのときは怒られなかったのに・・・」など子どもの不満を募らせることになります。

自分なりに何がダメ何がよいことなのか、そして、ダメなことは指導し、よいことは称賛する姿勢を見せるということがとても重要です!

特に称賛の方は最初はほめていたのに時が経つにつれて子どもをほめることが少なくなることがあります。そういったことがないように常日頃から当たり前のことを当たり前にやる子を見つけてほめてあげましょう

以上参考になれば幸いです。そのほかの教員採用試験についてもまとめていますので見ていただければと思います。

生徒指導編

【教員採用試験対策】生徒指導について①

【教員採用試験対策】生徒指導について②

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