大学では教えてくれない「みんなが安心安全に食べられる給食指導」③【おかわり】

GWも終わりだと思うと悲しいですね。そんなとある教師です。

これから怒涛の毎日が始まるわけですが、頑張りすぎないためにも給食指導(後編)について学んでいきましょう。

(※前回のをご覧になっていない方はまずはこちらから➡大学では教えてくれない「みんなが安心安全に食べられる給食指導」②【食べ方】

前回の記事では、給食指導の6つのうち

①準備

②配膳

③食べ方

④おかわり

⑤待ち時間

⑥片付け

③食べ方

についてお伝えしました。

今日は

④おかわり

について解説していきます。

④おかわり

・レッドカードをもらった人はおかわりできない。

・おかわりの優先順位をつくる。

・おかわりをすることはよいこと。

・人気度によっておかわりの仕方を変える。

ポイントはこの4つですね。それでは、それぞれについてみていきたいと思います。

レッドカードをもらった人はおかわりできない。

以前の記事でも度々、イエローカードという言葉が出てきたと思いますが、ここで改めてイエローカードのシステムについてまとめていきます。

イエローカード2回もらうとレッドカードとなり、おかわりや減らすことができない。

・給食が配膳するときまでに準備が終わっていない場合、イエローカード

・配膳している最中に2回個人名を言われて注意されたらイエローカード。3回目でレッドカード

・日直に注意されたことに対して文句を言ってもイエローカード

気を付けてほしいのは、このイエローカードシステムは罰するためにあるのではなくて、給食の準備を素早くするためのものです。

私の経験では、1か月も過ぎるとイエローカードも数人に出されるだけでレッドカードが出されることがほぼなくなります。

ここを勘違いすると

日直「〇〇さん、今少ししゃべりました。イエローカード。〇〇さんも話さないで、イエローカード。はい、そこも~」

という風に日直が注意をしすぎて配膳も遅くなりますし、注意された子たちも納得がいかずうるさくなってしまいます。

子どもというのは基本的に自分に甘くて人に厳しいものです。なので、注意できる権限があるとやりすぎる傾向にあると感じます。

あまりにも、日直が横暴なときには、教師が日直に対してイエローカードを出すこともあります。

イエローカードの導入のときに私が子どもにどう説明するかというと

教「ルールって何のためにあるかわかりますか?ルールはみんなが安心安全に暮らしたり、みんなを守ったりするためにあります。」

教「給食にはどんなルールがありますか?」

子「おかわり」「静かにする」「残さない」「時間内に食べる」「減らすこと」

教「そうですよね。給食のルールの中には静かにすることだけではなくて、おかわりや減らすことも入っていますよね。」

教「もしも、給食のときにルールを守っていない人がおかわりをしたり、減らしたりしたらどう思いますか?」

子「ずるい」「ルールを守っていないのに」

教「そう感じる人が多いと思います。先生も給食のルールを守らずにずっと喋っている人がおかわりをしていたり、減らしていたりしていたら心の中でずるいなと思います。」

教「先生はルールをきちんと守ってくれる人が損をした気分にさせたくありません。」

教「なので、給食のルールを守っていない場合には、イエローカードと出します。イエローカードを2枚もらうとおかわりや減らすことができません。」

といった感じですね。

子どもに伝える時に、

”ルールを守る人がルールに守られること” と ”ルールを守る人が損をしないこと”

この二つは子どもにとっても納得がしやすいように感じますし、学級経営の軸にもなっていきます。

・おかわりの優先順位をつくる。

おかわりに優先順位を作ることで好き嫌いせず残さない子が得をすることになります。

おかわりの合言葉は4つあります。

「しゃべらない」「減らさない」「残さない」「時間内」

「しゃべらない」はイエローカードのことですね。レッドカードになればおかわりは禁止となります。

「減らさない」は食べる前に減らすことを認めているので、減らす場合にはおかわりの優先順位が下がることとなります。

具体的には、何も減らしていない子は、食べ始めてから5分を過ぎて食べ終わっていたらおかわりをしてもよいが、減らしていた場合には10分後になる。他にも、減らした場合にはおかわりじゃんけんに参加できないと設定します。

そうすることで好き嫌いなく食べられる子が得をする仕組みを作っていきます。

 

「残さない」食べ終わっていないとおかわりをすることができないというルールです。

これは「時間内」とも似ており、給食の終了時刻まで食べ終わらない子もおかわりをすることができません

これも自分の好きなものだけをおかわりして他のものを残すことを防ぐためのルールです。

ただ、おかわりをして残した場合には、次の日のおかわりを禁止します。これは他に食べられる子に回す目的と自分の食べられる量を意識させるためです。

※コロナ対応で、おかわりを子どもにさせず最初にやっている学校も多いと思います。食べ終わった子から以外のルールはそのままでやっています。

・おかわりをすることはよいこと。

これについても適宜、価値付けをしていかないと給食を残すことが当たり前のクラスとなってしまいます。

飽食の時代ですが、出されたものは残さずに食べるということは子どもたちにも実践してほしい価値観だと私は考えています。

(※だからといって全て食べ終わるまで食べさせるのはお勧めしません。アフリカの子もおなかがいっぱいになったら食べられません。)

おかわりについて子どもにこうのように伝えています。

教「給食の時間に一番えらい人ってどんな人だと思いますか?」

教「先生は残さずに食べられる人がえらいと思います。なぜかと言うと、残さず食べるというのは、作ってくれた人への感謝の気持ちを表しているからです。そして、食材の命を大切にしていると思うからです。」

教「なので、おかわりをして給食をなくそうとする人は思いやりの心や命を大切にする気持ちがある人だと思っています。もちろん、苦手な物があるのは当たり前です。そういう人はおかわりではなく、苦手な物も少しずつでも食べられるようにするといいですね。」

ポイントは、

給食をたくさん食べる=食欲旺盛 / 恥ずかしい

という価値観をなくし、

給食をたくさん食べる=思いやりの心 / 命を大切にする

という価値付けをすることにあります。

そうすることで、人目を気にしておかわりをしなくなる高学年女子もおかわりがしやすくなりますし、給食をたくさんおかわりしてくれる子に対して、

「たくさんおかわりしてくれて〇〇さんいいよね。思いやりがあるよ。」

プラスの声掛けにもつながります。

・人気度によっておかわりの仕方を変える。

みなさんが子どものときを思い返してください。

もしも、プリンや牛乳が1つ残ったときはどうしていましたか?

食べ終わった人からとっていましたか?そんなことはありませんよね。

早い者勝ちや力関係で決められないよう、じゃんけんで決めていたと思います。

 

人気な物や数が数えられる物(カレーの残っている量が少ない時や肉や魚、牛乳など)

 ➡時間を決めてじゃんけん。(給食開始から10分後で食べ終わっている人)

量がたくさんある物(ごはんや汁物、野菜など)

 ➡食事開始から5分後、食べ終わった人から。

現在はコロナのために給食開始後すぐに教員がおかわりをしていると思うのでこの方法はとれないと思いますが・・・

いかに不公平感をなくして納得のいくようにするのかがおかわりのポイントです。

それでは、食べ終わった子はどのようにして待つのでしょうか?

次回は「待ち時間」について解説していきます。

ここまで見てくれてありがとうございます。

それでは、会えない時のために、こんにちは、こんばんは。そしておやすみ。

(次の記事はこちら➡大学では教えてくれない「みんなが安心安全に食べられる給食指導」④【待ち方】

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