大学では教えてくれない「みんなが安心安全に食べられる給食指導」①【準備と配膳】

おはようございます。 とある教師です。

前回の記事では、ブログの開設理由と今後の投稿内容について紹介しました。

さて、今回紹介するのは、給食指導についてです。

給食指導については大学で一切学んだ記憶がないです!

しかし、現場に出たら必ずと言ってもやらないといけないのが給食指導です!

給食指導の一番大切なことは

”不公平感をなくす”

ことにあると思います。これは他の学級経営についても同じことが言えると思います。

そして、給食準備がスムーズにできることでプラスなことがたくさんあります。

・静かに食べることが当たり前になるので指導することが少なくなる。

・給食の時間に丸付けなどの余剰時間の確保。

・一日に一回必ず落ち着いた雰囲気を子ども教師ともに味わうことができる。

それでは、給食指導について解説していきます。

給食指導には

①準備

②配膳

③食べ方

④おかわり

⑤待ち時間

⑥片付け

の6つに分けて指導を考えなくてはいけません。

「こんなにたくさんできるかな・・・」

と不安に思っている方も、これから紹介する6つの場面を読んでみればそこまで難しくないことがわかるはずです。

今回は、①準備 と ②配膳 について解説していきます。

※現在は新型コロナウィルスによる感染症予防のために自治体や学校ごとにルールが設けられていると思います。

①準備

・給食当番は給食着に着替える。

・ほかの子たちはトイレと手洗いを済ませて静かに待つ。

・日直は当番が終わったら声掛け。

・5分以内など具体的な目標を設定。

私の学級では、給食の配膳ができるまでに準備が間に合わない子はイエローカードです。

言い換えれば、給食当番の準備が終わるまでに他の子たちは準備をしなければなりません。

(※イエローカードについては「④おかわり」で詳しく紹介しますが、イエローカード2回でおかわりや減らすといったことができなくなります。)

給食指導ができていないクラスでは、

・給食当番がそろわず、配膳ができない。

・ほかの子たちがおしゃべりやトイレなどで席に座っていない。

・行動がダラダラしていて遅い

というような状況となり、食べ始める時間が遅くなり、給食時間全体が伸びてしまう傾向にあります。

そうなると、真面目に待っている子たちが損をすることになり、時間が経つにつれて真面目だった子たちもルールを守らなくなり、学級崩壊へとつながっていきます。

そのためにもイエローカードをだしにして、準備を素早くさせます。

給食当番とそれ以外の子たち全員の準備が終われば次に配膳へと移っていきます。

②配膳

・全員が静かになったら日直が呼ぶ。

・2回注意されたらイエローカード。

・減らす子への対応。

それぞれのついて詳しく紹介します。

・全員が静かになったら日直が呼ぶ。

「どうして全員なの?静かになった班からでもいいのでは?」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、”全員が”という部分が一番大事なのです。

例えば、給食をお代わりもしないし減らさない子にとっては、イエローカードは効力を発揮しません。

なので静かな班や個人を呼ぶとそういう子はうるさくしてても

「どうせ、減らしも増やしもしないから別にいいし!」

と考えます。

しかし、”全員”が静かにならないと呼べない場合は、静かにしなければなりません。

集団を味方に付けるためにも”全員”がキーワードになります。

もしも、日直がざわざわしている状況で次の班を呼んだ場合、静かに丁寧な口調で

「今はざわざわしているので呼んではいけません。”全員”が静かになったときに呼んでください。」

これを繰り返すことで静かな状況で配膳をするのが当たり前になります。

 

・2回注意されたらイエローカード。

これも”2回”という部分が重要になってきます。

なぜかと言うと、1回にすると注意された場合に納得しないことや日直のさじ加減で命取りになるからです。

この2回注意されたらというところは、クラス全体でもしっかり説明する必要があります。

「2回名前を呼ばれるとイエローカードになります。そして、それでも名前が呼ばれるようだったらレッドカードとなります。」

「2回にしているのには理由があります。1回目に注意されてもしっかり待っていれば関係ないからです。」

「先生は、みんなを罰するためにこのルールをしているのではありません。素早く準備をして食べる時間や休み時間をたくさんとりたいからです。」

このように説明をし、日直への注意の仕方も適宜説明していく。

「うるさくしている班があれば、『〇班さん静かにしてください。』のように最初は個人名を言わないで注意してください。」

「しゃべっているときには、『〇〇さん静かにしてください。』と注意します。」

「それでもしゃべっていれば『〇〇さん2回目です。』と言ってイエローカードを出してください。」

「日直は注意するためにいるのではありません。素早く準備をするためにいます。」

日直への注意の仕方も伝えておかないと、

「静かにしていたのにイエローカードをもらった!」

などのトラブルの原因になります。

また、

・配膳のときに席を立つのには挙手をして指名されてから。

・日直に対して文句を言ったらイエローカード。

・日直があまりにも横暴だと感じたら日直に対して先生からイエローカードを出す。

などの細かいルールも決めておくと後々面倒ごとが少なくなります。

 

・減らす子への対応

”減らすのは半分まで” というルールを作ります。

そうしないと単なる好き嫌いや好みで一口しか食べない子たちも出てきます。給食の残食も増えてしまいます。

今は給食指導で子どもに強要して食べさせることはできませんが、嫌いなものでも食べられることは、外食に行ったり、食事に招かれたりしたときに大切だと考えているので、半分という風にしています。子どもにも同じことを説明しています。

もちろん、残すのは認めています。残すのを認めずに教室に残して食べさせるのは体罰に当たるので、

「自分が子どものときは食べきれるまで残された」

と言ってやらないようにしましょう。

しばらくすると、半分にしてでも食べられない子が出てくると思います。そういう子がわかれば例外で少なくするのを認めるといいと思います。

 

次回は給食を食べる時の「食べ方」について紹介します。

それでは、会えない時のために、こんにちは、こんばんは。そしておやすみ。

(次の記事はこちら➡大学では教えてくれない「みんなが安心安全に食べられる給食指導」②【食べ方】

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